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2022.11.25

逆流しないようにするためにはどうすればいいの?逆流性食道炎について

髙橋 聡

髙橋 聡

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おおいまち消化器外科クリニック 院長の高橋です。

今回は「逆流性食道炎」についてお話しします。

逆流性食道炎は日本人の10%が罹患する疾患です。

胃酸が食道に逆流することで食道の粘膜が傷害されて逆流性食道炎は発生します。胃の粘膜は胃酸に強い構造でできていますが、食道の粘膜は胃酸に弱いので、長時間胃酸にさらされると粘膜がいたみ逆流性食道炎を発症します。

 

逆流性食道炎の症状は?

主には胸焼けと呑酸です。呑酸は胃の内容物が喉まで上がってくることを感じることです。

これ以外にも、胸痛や咽頭炎、咳嗽、歯の腐食など、逆流した胃酸によってさまざまな症状が関係します。

 

胃酸逆流の原因は?

胃酸分泌が増えているから

以前は日本人の大多数がピロリ菌感染していましたが、近年衛生環境が整うにつれて、ピロリ菌未感染の方が増えています。ピロリ菌のいない健康な胃は胃酸分泌能が高いことが知られています。過去20年間で日本人の胃酸分泌が20%増えた、とする研究結果も報告されています。ピロリ菌感染が減った事による胃酸分泌の亢進が逆流性食道炎の原因の一つと考えられています。

 

胃と食道の間の緩み、食道知覚過敏

胃酸逆流の原因として、胃と食道のつなぎ目の弛緩が挙げられます。食道裂孔ヘルニアという疾患のために胃と食道のつなぎ目が構造的に緩んでいる場合があります。以前は高齢の女性に多いとされていましたが、近年は若い年代の方にも多く見られます。

また、脂っこい食事や、甘いもの、過食、特定の降圧薬が胃と食道のつなぎ目の筋肉を弛緩させます。ストレスや睡眠時間の短縮によって生じる食道の知覚過敏が逆流性食道炎の原因となることも報告されています。

 

逆流性食道炎の治療、予防のために

軽傷な逆流性食道炎は生活改善や食事を気をつけることで改善します。内服薬での治療をおこなった場合でも、ぶり返しを防ぐためには生活改善が必須なので注意しましょう。

おおいまち消化器外科クリニックでは胃カメラで逆流性食道炎の重症度の判定や原因の検索を行なっています。症状でお悩みの方はご相談ください。